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ものだけを売るところから、文化を創るところにシフトしていきたい ものだけを売るところから、文化を創るところにシフトしていきたい

株式会社ウィゴー 代表取締役 園田 恭輔 ✕ 株式会社ソーシャルインテリア 代表取締役 町野 健

ものだけを売るところから、文化を創るところにシフトしていきたい

インテリアの文化をもっと深めて浸透させたい町野が、若者が洋服を楽しむ文化を創り上げたWEGOの園田さんにお話を伺います。

INDEX

なぜ、ライフスタイル&カルチャー?

インテリアの敷居がなかなか下がらない

ファッションは成熟して、好みは細分化していく

なぜ、ライフスタイル&カルチャー?

なぜ、ライフスタイル&カルチャー?

  • 町野
  • WEGOがかかげているのが、ライフスタイル&カルチャーってなってて。アパレルで洋服を売るのに、これをかかげているのはどうしてなんですか?
  • 園田
  • 創業した時に、創業者がかかげたのは、ユーズドクロージングストアだったんですよ。古着屋だったんで。今は古着はすごく少なくて、新品をオリジナルブランドで出すのがメインになってるんですけど。
     
    その新品、オリジナルブランドに切り替わっていく時に、マーケティング戦略として知ってもらうためにメディアに出るようにしたりコラボを仕掛けたり、結構たくさんやったんです。そうするとインスタ出るまでしたから雑誌とかで扱われる時に、ただ服としてというより、今の流行っているもの今の文化として捉えられているというのがわかってきて。
     
    お店では服だけど、メディアなどを通して見られる世の中でのとらえられ方は、カルチャーやライフスタイルなんですよね。
  • 町野
  • しかもWEGOって、今だと昔着ていたお母さんが中高生の娘と一緒にいって初めてオシャレな服を買うお店っていうある種の文化になってますよね。
  • 園田
  • ありがたいです。ファッションエントランスっていう言い方をしてるんですけど、10代で初めて自分で選んだ服がWEGOだっていうような方がいてくれて。ある意味でオシャレな服の敷居をさげて、お小遣いで買いに着ていただくという場所になっているなと感じてます。
     
    そういうハードルを下げる意味でも、僕らはブランドだって言わないで、ストアだっていってます。WEGOっていうお店に買いに行く楽しさという意味も込めて。

インテリアの敷居がなかなか下がらない

インテリアの敷居がなかなか下がらない

  • 園田
  • 僕たちは、20歳前後の時期を過ぎたら、お客様がWEGOを卒業していっていいと思ってます。
    最初におしゃれな服を自分のお小遣いで買いに行く場所。親と一緒にいって好きな服を買ってもらった場所でいい。お客様が歳をとるのにあわせてブランドが年齢層をあげてついていくというのが多いですがWEGOはそうではないです。ファッションエントランスという言葉を大事にしてます。
     
    若い方がお客様なので価値観の変化が時代によってガラッと変わる。それについていくのが大変ではある。
    価値観の変化を研究してまとめることもWEGO社内でしています。※ We labo
  • 町野
  • ファッションエントランス!いいポジションですね!
     
    日本では、インテリアは本当に敷居が高い。
    ヨーロッパだと、インテリアはその人のセンスをコーディネートで表現するものとして確立している。日本だと単品のものを選ぶという発想なんですよ。
  • 園田
  • 確かに、どの椅子いいとか、どのソファがいいとか単品のもの売りでものを選ぶ感じがほとんどですね。
  • 町野
  • まとめていいコーディネートを見る機会が圧倒的ないからなんですよ。
    それをなんとかしたくて、今回「THE MUSEUM」をつくって。
     
    インテリアコーディネートに触れるエントランスになるぐらい、これを全国に展開したいと目論んでます。
  • 園田
  • 僕たちの場合は、ネット全盛の前に創業してるのでストアというのを全国津々浦々に広げてます。お店でのファッションを楽しむ体験の場を中心に捉えています。
  • 町野
  • やりたい!
    体験体感しないと、インテリアの文化は成熟していかないと本当に思ってて。

ファッションは成熟して、好みは細分化していく

ファッションは成熟して、好みは細分化していく

  • 園田
  • WEGOは創業1994年で30年経つんですけど、その間に他にもファストファッションがたくさん出てきたり、ECが広がったりして普通の方にも服が身近になったとみてます。
    そのおかげでみんなに行き渡っていて。
     
    次の段階として、今は好みが細分化してきていてブランドごとにSNSを運用しているとそれぞれのSNSが伸び続けるってことはなくて、その細分化した好みごとに一定数のファンやフォロワーがつくっていう形になってます。みんなが一つのブランドやテイストに集中してとてつもないファンやフォロワーを得る感じではないですね。
  • 町野
  • インテリアは、まだ一般に広がる手前の状況だと思ってまして。
    敷居を下げて一通りよくあるインテリアコーディネートーを楽しんだら、その先に成熟として好みの細分化が起こるのかもしれない。
    今の話にそのヒントがありました!参考になるなあ。

 
 

狭くてもかっこいい部屋はできる

 
 

  • 町野
  • いろんなインテリアのコーディネートをたくさん試すという経験がまだないから、かっこいい部屋をつくるときにコーディネートをどうするかではなく、高い革張りソファを一つドンと置くとなる。
  • 園田
  • WEGOで洋服を買い始めた方がお小遣いで服を買い足してコーディネートを楽しむみたいなとことまではいってないんですね。
  • 町野
  • インテリアはまだまだ文化的にはいってないです。WEGOが創業して30年か。インテリアを身近にして文化を成熟させるまでに30年はかからないようにしないと。
     
    カルチャー&ライフスタイルのテーマをマネさせてもらって、インテリアの文化育てをします!また教えてください!
  • 園田
  • 教えるなんておこがましいです。僕たちも頑張りますので。

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園田 恭輔

そのだ きょうすけ

株式会社ウィゴー 代表取締役

1979年大阪府生まれ。99年に販売員としてウィゴー入社。 エリアマネージャー、物流、MDなど、様々な部署や事業部の立ち上げを経て、2011年にWEGO事業部長に就任。2018年より現職。